足浴によって遠隔部位である上肢前腕内側の血流量が増加すること、手指、大腿部、胸腹部でも皮膚温度上昇があることが示されている。温熱刺激は湯に直接浸漬する足部から下腿部へと伝達されることから、下腿部の皮膚温度変化は足浴の効果発現における特性を明らかにするために重要であるが、足部に加えられた温熱刺激がどのような経路で伝達されるのかは明らかにされていない。そこで下腿部全体の表面温度を同時に示すことができるサーモグラフィを用い下腿部5ヶ所の部位別について足浴中の経時的皮膚温度変化を明らかにした。
pp.1-7