復興過程において仮設住宅地域および恒久住宅地域でコミュニティを再構築する仮設居住者が、集会所をどのような場所としてとらえているのかを質的記述的に明らかにした。《閉じこもりを防ぎ気楽に他者と交流できる場》、《地域の催し物や活動を行う場》、《支援される場》であったが、《人間関係に苦労がある場》でもあることが明らかになった。立ち寄りやすく、過ごしやすいように環境を整え、自らの意志で集会所に集うようになることが求められる。また、元の生活に戻ることを意識して、居住者自身による自助的な活動に移行する必要があることが示唆された。
pp159-165
一ノ瀬まきの、中村令子、富澤弥生、鈴木千明、小野木弘志、三澤寿美