「仮設住宅における被災高齢者の健康課題と訪問看護ボランティア活動の検討」査読有

2011年の東日本大震災後、仮設住宅に居住する被災高齢者の健康課題を明らかにすることと、訪問看護ボランティア活動のあり方を検討した。健康課題として、血圧管理困難、睡眠障害、活動量低下、コミュニケーション不足があげられた。
4年以上仮設住宅で生活している間に、復興の遅れの問題と、高齢者問題が重複し、健康課題が深刻化していることが示唆された。さらに、被災高齢者の話し相手となる訪問活動は、コミュニケーション不足を解消するためだけでなく、喪失体験のケアとしても重要であると考えられた。
46号pp.71-74
富澤 弥生, 一ノ瀬 まきの, 鈴木 千明, 中村 令子, 三澤 寿美

日本看護学会論文集　在宅看護　46号