積極的な転倒予防対策として、生活パターンを把握して患者の動こうとする欲求を理解すること、また動作に必要な身体支持能力の向上を図ることにより転倒は減少すると考えた。この考えに基づいて作成した転倒予防プログラム(「ケアシート」「転倒予防パス」「ADL獲得プログラム」からなる)を看護計画に加えて1ヵ月間実施し、その効果を看護師アンケートによって検討した。その結果、本プログラムを用いることで転倒予防計画の立案や予防対策について看護師の意識変化が認められ、教育的効果があったことが示された。
p.358-360
工藤しずか, 下野心, 中村令子