「認知症高齢者の家族の喪失体験に関する調査」
認知症高齢者との同居経験があり、異なる続柄の成人を対象として家族の認知症発症に伴う心理的変化を「曖昧な喪失」として調査した。妻や息子は喪失感が強いため認知症症状の否定、怒りとなり、介護の現実的問題への対応が困難であった。妻、娘は、介護をする立場ともなることから、喪失感による混乱を受け止めるような心理的支援や他の家族員に介護の協力を得ることが有効と考える。pp.111~118中村令子,三浦みや子,中川孝子,吹田夕起子,黒坂満智子,荷田順子,岩織美保子,三浦広美,小池久美子
八戸短期大学研究紀要 第34巻