気管内吸引のカテーテル操作は、「カテーテルを回転させながらゆっくり抜く」とされているが、気管内チューブの先端部分まで挿入されるカテーテルが回転しているのかどうかは明らかでないことから、吸引時のカテーテルの動きを観察できる挿管模型を作成して実験を行なった。看護師8名の手技とカテーテル先端部の回転を観察した結果、こよりをよるような0.5回から1回の手元の回転操作では気管内チューブの上部での回転にとどまっており、気管内チューブ内壁に沿うような回転は認められなかった。
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村上尚子、沢内節子、中村令子