「p-Hydroxyamphetamine脳内投与による行動異常と脳内ドパミン・セロトニン神経系の関与」
第42回東北薬学セミナー(日本薬学会東北支部奨励賞受賞講演)
覚醒剤代謝物であるp-OHAをげっ歯類に脳室内投与することにより自発運動量増加、PPI障害が誘発され、これらの異常行動には中枢DA神経系及び5-HT神経系機能の亢進が関与することが示唆された。従って、覚醒剤による統合失調症様症状には、p-OHAが中心的役割を担っている可能性があることから、今後p-OHAの薬理学的特徴をさらに検討していきたい。