「新生仔期腹側海馬損傷ラット前頭前皮質における興奮性神経伝達機能低下と統合失調症様行動評価」
第61回日本薬理学会北部会 (札幌)
統合失調症の病因仮説である脳内グルタミン酸神経低下仮説を検討するため、統合失調症病態モデルとしてよく使用される新生仔期腹側海馬損傷ラットを用い、各種行動観察を行ったところ、学習障害や情報処理障害を示した。後に、脳内NMDA受容体下流にあるcalcium/calmodulin-dependent protein kinase 2(CaMK2)等を測定した結果、前頭前皮質において著明なCaMK2の低下が観察されたことを報告した。矢吹 悌、森口 茂樹、中川西 修、小野木 弘志、只野 武