本研究は、社会福祉(ソーシャルワーク)実習指導におけるICTの活用状況と課題を明らかにすることを目的とする。
調査対象は、A県の実習指導者6名であり、フォーカス・グループインタビューを行ない、文字テキストデータを質的データ分析法を用いて分析し、63個のオープンコーディング、15個の焦点的コーディングを抽出し、事例-コード・マトリックスを作成した。
分析の結果、ICTのツールとしての遠隔会議システムの有効性と限界、実習教育の本質として「対面指導」の意義の再確認、ICT活用による実習指導者の負担軽減、ICT活用による実習教育の「連続性」の確保、リモート実習プログラムの有効性、ICT活用に関する意識変化と新たな課題(倫理的配慮)があることが明らかとなった。
また、概念モデルをつくり、ストーリー化することにより、2019年からのコロナ禍での現場と実習指導におけるICTの活用状況、その経験から生じた成果と新たな課題が明らかとなった。