ICTを活用した実習教育の現状と課題-実習指導者の調査より-(2023/3)報告の学会誌掲載分となる。
•本研究では、実践現場で実習教育におけるICT活用の成果と課題について調査・分析することを目的とする。本研究の成果をもとに教育や実践現場におけるICT活用教育の課題と可能性を探り、今後の実習指導に生かすことが期待できることを目的に行った。対象として、A県 2022年度 相談援助実習依頼施設全数(185か所)、B県 2022年度 実習受け入れ施設 社会福祉士会加入者 使節・機関(96か所)から各1名に回答を依頼する。質問紙調査を各施設機関へ郵送し(Googleフォームを活用)を行った。調査期間は2023年1月14日から2月28日までである。回答数109か所(回収率39%)
•2次調査に向けて、ICTの定義や分類が調査対象者へしっかりと理解されたか不安がある。現段階においてはICTイコール遠隔会議システムという意味合いになっている可能性が高いのではないかと考える。ICT活用がコロナ禍での代替ではなく、そのメリットがデメリットよりも優位であった場合、実践や相談援助実習の方法として新たな枠組みを提供するものであると考えることから、このことをより鮮明に表出するために、ICTのツールや活用場面、想定されるメリットとデメリット等について、細分化しながら示す必要性があると考える。上記の点を含めて、A県とB県の数名の実習指導者に対しインタビュー調査を実施して行く事とする。
上記を踏まえて、2023年8月に2次調査を実施。現在、調査結果をまとめている。