「被災地における被災者と非被災者の生活の質の比較-地域包括ケアシステムの構築に向けて-」

本研究は、平成24年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「東日本大震災を契機とする地域の健康福祉システムの再構築」の一環であり、被災者が現在の生活にどの程度満足し、幸福感を抱いているのか、生活の質を中心に被災者の今を明らかとし、地域包括ケアシステムの構築へ向けた取り組みの一助とすることを目的とした。研究では、内閣府経済社会総合研究所（調査実施機関：社団法人新情報センター）が2012年3月に実施した「生活の質に関する調査，2012」を利用した二次分析を行い、被災者は震災という経験から自らの生活を肯定的に捉え、他者への感謝や貢献の意識が高まっている可能性等が示唆された。
総p.447 pp.295-304

『感性福祉研究所年報　第15号』