本研究は、多面的な調査により、現在の就労状況を把握し、福祉・介護分野の就労環境の見直市に関する示唆を得ることを目的に取り組んだものである。介護保険施設の職員を対象とした調査の結果、①職場や仕事に対する満足感は給与や諸手当に対する満足感と一致する。②職場のソーシャルサポート機能では、上司のサポートより、同僚からのサポートの不足が非満足群で強い。③対象者は職場の満足度に関わらずうつ傾向にあることが明らかとなった。介護に携わる職員が不足している状況のなか、働きやすい職場の構築が急がれている。
総p.54 pp.45-51
百瀬ちどり、丸山順子、村山くみ、畔上一代