「『剥奪概念』に対する『子ども食堂』の可能性」

日本社会福祉学会第66回秋季大会（金城学院大学）

本研究では、様々な家庭環境から派生する剥奪現象が与える子どもへの影響と、子ども食堂が「存在」すること、その「機能」等によって補完されうる側面や可能性について検討を行った。その結果、子ども食堂は剥奪現象の1つである「社会的ネットワークの欠如」に対応していると考えられる。また、子ども食堂では居場所の提供と併せて、子どもたちの宿題の手伝いや無料学習塾等の学習支援を実施しているケースが見受けられことから「学習機会の制約」にも対応している可能性が示唆された。
阿部裕二、村山くみ、千葉伸彦