中学1年生132名を対象に, 英会話における発言頻度を学習者の動機づけと教師の指導法の面から質的・量的に検証。教師が指名を多用するクラスでは「不安」, 指名と自発的発言をバランスよく使用するクラスでは「コミュニケーションのための学習意欲」と「自信」の有無が発言頻度を決定していた。質的検証の結果, 消極的学習者は学習意欲が不安や自信のなさと混在し, 「もし・・だったら」という条件付きの動機を持ち合わせていたことが分かった。結果から, 学習者の「不安」を減少させ,「自信」「コミュニケーションのための学習意欲」を高め, 教師の指名による発言と学習者の自発的発言をバランスよく使用する必要性が示唆された。