本発表は,大学生を対象に4か月間に亘るストーリーテリングを用いたスピーキング指導において,スクリプト作成時,クラス内でのスクリプト検討時,発音確認時に機械翻訳を使用し,学習者の視点から翻訳機能と読み上げ機能それぞれの利点と懸念を検証したものである。アンケート調査の結果,「必要性」「効果度」「今後の英語学習での活用」の3項目における7段階評価は,翻訳機能,読み上げ機能のいずれにおいても非常に肯定的な評価が得られ,3項目いずれも読み上げ機能の評価の方が高いことが示された。また,自由記述においても,翻訳機能、読み上げ機能ともに,懸念よりも利点が多く,利便性よりも学習面に対する記述が多かった。これらの結果をもとに,大学教養英語教育における機械翻訳活用について考察した。