本稿は日本医療労働組合連合会が2013年に実施した「2013年看護職員の労働実態調査」における集計結果から言えることを記述したものである。本調査は全国の看護職員から回収された3万人以上のサンプル数を誇る非常に学術的価値の高いものである。さらに、2000年から定期的に実施されている本調査は経年的変化を確認することができるとともに、看護職員に対する政策や取り組み等を評価できるものである。今回の調査結果を見ると、離職意識」と他の設問との関係は今後分析しなければならないが、人員不足を解消することがすべての看護問題の解決の鍵を握っていることが示唆される。
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