「大正新教育における初等教育の教育方法改革」
大正新教育における2つの小学校での新教育法改革の実践事例を示しながら考察を加えた。一つは宮城県元涌谷小学校を取り上げ、同校の学力問題の解決のために、学級児童数の改善と自学という教育方法の導入が行われた。もう一つは福井県三国小学校を取り上げ、同校における学力問題に校長三好得恵草案の「自発教育」と称する自学の取り組みが行われた。両校における自学の相違とその背景にある教育観・能力観の違いを明らかにした。pp.1-12
『仙台白百合女子大学紀要第16号』1頁~12頁