「初期・野村芳兵衛の子ども観」
大正新教育運動の教育実践の頂点とも称される「児童の村小学校」の中心的立場にあった野村芳兵衛を取り上げ、彼の1930年頃までの子ども観について観察した。浄土真宗に基づく彼独自の子ども観は、当時の「赤い鳥」などに見られるロマン主義的な子ども観を超え、明治以来の聖職者的教師像に捉われた自らの教職観を解放する力となっていたことを明らかにした。pp.1-13
『仙台白百合女子大学紀要第10号』1頁~13頁