「見えた問題から患者のニーズを引き出し目標に置き換えて~逸脱行為が治まらない慢性統合失調症患者とのかかわりを通して~」
逸脱行動が軽減しない慢性統合失調症患者とのかかわりを通して、困った事例をそのままにせず、多角的に事例検討することにより、新たな対象理解につながり、ケアを提供していく力を得る。また、対象者の見えた問題を目標に直接アプローチするのではなく、対象者のニーズを引き出し、対象者の目標に置き換えて関わることが重要である。さらに、1人の看護師が核となり関わることから、対象者は安心感を得て周囲の看護師との関わりを通して対人関係を広げることの重要性が明らかになった。pp.42-43阿部貴宏、齋二美子
第16回東北精神科看護学会論文集(八戸市)