「中高年女性うつ病患者にとってのパンフレットを活用した個別心理教育の意味」(査読あり)

パンフレットを活用した個別心理教育の意味を明らかにし、看護の示唆を得るために、外泊が開始された中高年女性うつ病患者5名を対象に、個別心理教育の意味の語りを質的に分析した。対象者は、社会に踏み出す自信を取り戻していくプロセスに寄り添う同伴者を希求しており、自分の生活様式の洞察により、体力や気力の限界を知り、自分の生活様式を見直す機会を得ていた。見直しの気づきから、息の抜き方と生活の中で役割と自己のバランスを取り、病気と共存していくための対処能力を獲得していくことを意味していた。
総p.218 pp.94-104
齋　二美子

第19回
日本精神保健看護学会誌