中高年女性うつ病患者9名を対象に退院後の中高年うつ病患者が発症時に置かれた状況と対象者自身の認識についてインタビューを行い、質的に分析した。対象者が発症時に置かれた状況は,仕事と家庭と子育ての両立,離婚・経済破綻、離婚・悪性腫瘍の罹患・経済破綻、義父母との同居、子供の自立と夫の単身赴任,姑の介護、了真の介護と死別・引っ越し、姑の介護と死別であった。発症時の対象者自身の認識は【心身共に空虚】,【心身共に負担】であった。以上より、中高年女性の精神的健康の維持増進に向けた看護支援のあり方が示唆された。
総p.261 pp.143-145
齋 二美子