精神看護学実習において身体拘束見学実習(以下、見学実習)の際に実際に体幹・四肢拘束を体験し,研究の承諾を得た学生の見学実習記録11名分を対象に,精神看護学実習において身体拘束を体験した学生の学習成果を明らかにし,実習の在り方の示唆を得ることを目的とした。その結果,【学生自身の実感から患者の苦痛をイメージする】【説明を通して身体拘束の理解を深める】【患者の人権と看護師の在り方を考える】の結果を得た。身体拘束の体験は、【学生自身の実感から患者の苦痛をイメージする】ことや【説明を通して身体拘束の理解を深める】ことを通じて【患者の人権と看護師の在り方を考える】という学生自らの倫理観を育むことにつながったことが示唆された。
本人は分析,結果,考察のまとめおよび抄録や発表内容の吟味に関与した。
一ノ瀬まきの 高田昭 齋 二美子