A私立大学4年生の看護学生の高等学校における理科履修状況および看護専門科目を履修する際の困難について明らかにし,入学試験及び看護専門科目の授業の在り方を検討することを目的に,質問紙調査を行った。その結果,理科科目で受験した学生は39.7%,理科履修科目は生物が86.2%,化学Ⅰと生物Ⅱがともに75.9%,理科科目最大履修数は8科目であり,最小履修数は2科目であった。履修困難看護専門科目の記載は13.8%で,クリティカルケアが5.2%であった。入試理科選択の有無と履修困難看護専門科目の関連は優位に関連が認められた(p=0.017)。以上より,入試及び授業の在り方の検討の重要性が示唆された。
総p.103pp94
齋 二美子,小笠原サキ子,柏倉栄子,中村令子,三澤寿美,杉山敏子