「海野幸徳の災害福祉論」
海野幸徳(1879-1955)は、戦前から社会福祉の学問領域をリードし社会事業学を構想した研究者であるが観念論的目的概念を設定したとして評価されてきたが、関東大震災後に「災害社会事業」や「医学的社会事業」の必要性を論じたことは余り知られておらず、現実的対応に即した社会事業の役割や機能面に着目した議論形成を立論した点を明らかにした。pp.61ー78
『感性福祉研究所年報』第16号