大阪児童福祉の先駆 博愛社の史的研究
博愛社の社友である山本良吉が自らの編纂著書のなかで慈善事業や社会事業をいかに捉え、社会的同情の必要性や社会問題に対する社会改良とその社会性を論じた点を明らかにしながら、他者への対等平等視するがゆえの同情にもとづく博愛を論じていかに博愛社との関わりを持ち得たかについて「山本良吉と博愛社ー社会的関与への眼差し」(第15章)を明らかにした。特に、博愛社を通しての日露戦争時の慈善事業への社会の眼差しを取り上げた。
六花出版