日本社会福祉学会第69回大会大会校シンポジウム「死から生を見つめる福祉」コーディネイター

日本社会福祉学会第69回大会

日本社会福祉学会第69回大会における大会校企画シンポジウムにおいて、コーディネイターを務めた。
　シンポジウムにおいては「死」について見てみると、「死」は社会的な事象である。人間は社会的な存在である以上、「死」も社会的な事象であると捉える必要があろう。だから「死」を迎える本人だけの「死」ではなく、関係者も含めた「死」であるが故に、人の「生」が価値あるものであるならば、「死」をどう捉え、認識し、福祉の立場で説明した上でどのような実践を展開するのか、そうした議論を経て社会福祉の方向性を持つ必要がある。人間を尊厳ある存在とした上で必要な支援を行う以上、尊厳ある「死」についても同様に捉える必要がある。
社会福祉の対象者は、社会的に弱い立場に置かれている場合が多く、その場合の人の「死」を捉える際には、「尊厳ある死」に相応しい「死」を迎えることができたかどうかも含めて議論される必要がある。以上の問題意識のもとに、議論した。