東日本大震災以降、筆者は被災した地域で支援活動に取り組んできた。そして、ある主任児童委員との出会いを機に、仮設住宅に暮らす子どもたちのエンパワメントを目指した支援プログラムを設計し、仮設住宅への訪問活動を続けてきた。
本研究は、これまでの訪問活動にて取り組んだ支援プログラムの評価をおこなうことにある。第1報では、訪問活動に参加した学生の振り返りをもとに評価をおこなった。そして、住民を中心とする『ひろば』を企画し、多世代の交流を深めていくことと、支援関係者 (自治会、社会福祉協議会、学校、主任児童委員、ボランティアなど) での情報共有をおこなうことにより、仮設住宅に暮らす子どもたちの成長や発達を支える環境づくりが進められたことを述べた。