本研究は、第2報までの調査で得られた結果から、継続的な実習であるからこそ、自己の成長を感じられる教育プログラムであるべきことを整理した。そして、この教育プログラムを履修する学生の振り返りをもとにさらに教育プログラムの評価をおこなった。その結果、継続性のある実習は定期的に学生が教育プログラムの意図を確認できるような支援体制が求められた。また、実習施設職員と教員がそれぞれの視点でスーパービジョンを行い、相互の助言や指導を共有していくことも必要である。今後は、学生が実習の積み重ねを記す記録の活用を再検討し、個別的な学習計画書を作成していくことが望ましいと述べた。
pp.187-200
阿部利江、三浦 剛