本研究は、本学総合福祉学部で開講された『実学臨床教育』プログラムから、どのような学びを得ているのか、また、今後どのような学びが必要と考えているのかを受講する学生に質問紙にて調査を実施し、教育プログラムの評価を行った。その結果、2点(①本教育プログラムの実習と専門性の高い講義や演習を関連づけることにより、実践と理論との関係をより明確に理解していくこと。②学生が主体的に学んでいく過程を教員が支え、学生の学ぶ意欲を引き出していくこと)が期待できた。しかし、現場での経験を客観視し、理論に位置づけていくためには適切な指導やスーパービジョンが必要であることも課題として述べた。
pp.217-235
阿部利江、三浦 剛、阿部一彦、佐藤泰伸