本研究は、平成22年度実学臨床教育を履修した41名の学生を対象に質問紙調査を実施し、し、どのような学びを得ているのか、また、今後どのような学習課題があるのかを整理した。その結果、学生は、大学初年次から現場で実習を行えることが、教育プログラムを履修する一番の魅力である回答が多く挙げられた。しかし、課題に「目標の明確化」が最も多く挙げられ、長期にわたる実習は、マンネリ化することも予想され、目標を見失い、学習意欲の低下を及ぼすことも考えられた。継続的な実習に意欲を低下させず向上させていくためには、実習を定期的に振り返ることが必要であるといえる。理論と実践の融合を目指した教育プログラムを再考していきたいと述べた。
佐藤泰伸、阿部利江、千葉伸彦、小崎浩信