論文

基本情報

氏名 黒木 薫
氏名(カナ) クロキ カオル
氏名(英語) Kuroki Kaoru
所属 健康科学部 リハビリテーション学科(理学療法学専攻)
職名 講師
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「専門基礎科目の復習およ反復学習が期末試験結果に及ぼす影響」

単著・共著の別

共著

概要

目的:1年および2年次の専門基礎科目系(解剖学、生理学、運動学等)の内容は、評価学をはじめ治療学等の修得や臨床推論を進めるうえで重要な科目である。これらは、1年から2年次前期を中心に開講されているが、学生には単位取得が困難な科目である。本学では、1年次に総論として運動学に関わる幅広い知識を学び、2年次に身体運動学に重点を置いた内容とし「運動学」を体系的に履修させている。このため、1年次の知識が乏しい学生にとり、身体運動学の理解、知識としての定着は困難と予想されるため、2年次の「運動学Ⅱ」では、1年次で学んだ内容を授業開始時に小テストとして行い、その後に関連する身体運動学の講義へと授業をすすめている。今回、小テスト結果と期末試験結果の関連性を明らかにすることを目的とする。方法:小テストは全20問からなり、その内10問(前半部)は前回のテスト出題範囲で正答率が低い問題から出題し、残り10問(後半部)は新たに出題範囲を指定した問題で構成される。小テスト終了後すぐに解答し、正答率が低い問題に対して解説を行った。平成26年度は小テストを全7回実施し、最初の1回を除いた6回分について、小テストの前半部および後半部の正答率と期末試験の正答率に対し相関係数を求めた。結果:小テストの前半部と後半部、および定期試験の正答率は、それぞれ80.2±10.8%、61.0±10.2%、81.1±9.8%であった。正規性の検定にて期末試験の結果が非正規性であり、定期試験と小テストの前半部および後半部の関連をスピアマンの順位相関係数を求めた結果、それぞれρ= 0.56(p<0.001)、ρ=0.35(p=0.026)であり、定期試験と小テスト前半部の間により高い相関を認めた。考察:復習の実施ならびに反復学習することは、知識の定着につながり、それを確実にすることが期末試験の成績に反映される。
21:158-159
黒木薫, 齋木しゅう子, 髙村元章

発表雑誌等の名称

リハビリテーション教育研究

発行又は発表の年月

201603