本研究は,仙台市立A 小学校で継続的に行われている「いのち」をテーマとした道徳科の公開授業を事例に,保護者参観がもたらす教育的意義を明らかにすることを目的とする。現代の学校教育において道徳科は,命の尊さや他者への思いやりを学び,人間としてよりよく生きる力を育むうえで重要な教科である。さらに,授業公開による教員の授業力向上や,保護者参観を通じた家庭との連携強化は,教育実践の質的向上に寄与すると考えられる。本研究では,公開授業後に教員・保護者を対象にアンケートを行い,自由記述をKH Coder で分析した。その結果,教員の授業観や指導意識の変化,保護者の教育理解や家庭での関わりの変容が見られた。これらを踏まえ,公開授業が学校・家庭・地域をつなぐ学びの場として果たす意義を考察した。