意思疎通が困難な者に対する情報保障の効果的な支援のためには,近年急速に発展しつつある情報通信技術(ICT)を用いたツールを活用することは、有力な手段である。しかし、意思疎通が困難な者が、そのツールを十分に活用できるようになるためには、IT機器の使用に慣れた支援者の継続的な援助が必要とされることが多い。東北福祉大学は10年前から大学教育の一環として、支援者となりうる人材育成を目的とした教育課程を実施している。今回その教育課程を受講した卒業生を対象としてWebアンケート調査を実施し,教育課程の効果について検討した。回答が得られた卒業生(回収率45.3%は)概ね本課程の内容に満足度が高く、一部に本課程で学んだ内容を生かして職業とした者いて、支援者の輪を広げる方法として有用であることが示唆された。共著:今井尚志、高橋俊史