医療機関において、インシデント・アクシデント報告書が具体的にどのように活用され、効果があるのかについて、実態調査データ(全国150床以上のうう医療機関を対象に実施。)の解析を行った。インシデント・アクシデント報告書の報告数や内容が医療安全活動の指標であることが明らかになった。しかし、その一方で報告書の入力に時間を要する、根本的なインシデントの解決策ではないことも判明した。医療安全への今後の課題としては、効率的な入力システムやインシデントの分析方法の検討などが示唆された。
二瓶洋子 柿沼倫弘、上西智子、北野達也、関田康慶