4年間の調査データから読み解く：COVID-19感染拡大で看護職の精神健康はどう変化したのか

COVID-19による感染拡大は、医療現場とそこで働く看護職に多大な影響を与えた。企画者／話題提供者は、COVID-19の感染拡大が始まった2020年5月から2023年11月まで、宮城県内で働く看護職を対象とした複数回の調査研究を実施した（一部、全国規模の調査を含みます）。この一連の調査では、看護職の精神健康を主要な目的変数とし、業務量の増加、陽性患者への対応、主観的な負担感の増加、看護職に対する差別などを説明変数として測定しました。そのほか、看護職の精神健康との関連を想定する要因として、離職意向、職業コミットメント、ワークエンゲイジメントなどを測定した。
このインフォメーション・エクスチェンジでは、COVID-19感染拡大下の医療現場で看護職に起こったことをデータで読み客観的に理解しつつ、医療現場で看護管理者／看護職の皆様が経験したことをディスカッションのプロセスで共有し、看護管理上の知識として蓄えることで、将来起こりうる新興感染症の拡大に備えることに少しでも寄与したいと考えている。

日本看護管理学会学術集会インフォーメーション・エクスチェンジ