「医療におけるリスクマネジメントの現状分析と医療事故防止システムの設計に関する研究」
東北大学大学院修士論文

全国の医療機関727病院のリスクマネジメントの実態調査を日本病院会の協力の元に実施し、医療事故防止活動の現状分析を実施した。リスクマネージャーの機能や役割、インシデント報告の項目、医療事故防止対策の実施状況などについて、病床規模別や種類別の実態を比較分析した。実証分析結果より、専任兼任リスクマネージャーの体制をとることで、リスクマネジメント活動内容および事故発生数の減少に効果があるなどの違いが見られた。分析結果をもとに、医療事故減少のための事故防止システムの要件を明らかにした。
平成15年～16年度時点では他にない広範囲で詳細なリスクマネジメントの実態調査結果がまとめられた。特に事故推移との関連性の分析などは独自性のある分析である。
総p.118

東北大学大学院経済学研究科