新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行した後の看護職の精神健康の実態を明らかにするとともに、 業務の平常化や社会情勢の変化を加味しながら、看護職の精神健康の関連要因を明らかにすることを目的として宮城県内全病院の看護師を対象とした調査を3回(2020年12月、2022年7月、2023年11月)実施した。コロナが5類に移行してから看護師の精神健康はやや改善したが、いまだ悪い状況にある
看護職の精神健康は業務の平常化とは関連がなく、この先業務の平常化が進んでも、看護師の精神健康が改善するとは限らない
5類移行後の看護師の精神健康には心理的資本、社会関係資本、社会情勢に対するストレスが影響しており、これらの向上が看護師の精神健康の向上に寄与する可能性が示唆された。