仮設住宅から災害公営住宅への移行ができていない入居者に焦点をあて、その仮説住宅に残ることになった身体的、心理・社会的な健康問題およびその背景を、保健師がどのように認識し、どのような支援を考えているかを明らかにする。その結果を踏まえ、仮設住宅に残る入居者への今後の支援の方向性を検討することを目的にした。今後の支援の方向性としては、保健師が全体の支援の調整役となり、多職種・多機関と協働していくことが必要であると考えた。その中で、仮設住宅で形成されたコミュニティを活かした支援を検討することや、支援が必要な対象者に対し、もれなく継続的な支援を行っていくことが重要であると示唆された。
大津裕香,三浦結貴,遠藤さくら,渥美綾子,下山田鮎美