山形県立保健医療大学では、平成14年度より地域看護診断を主要な目標とした実習の教育方法の開発に取り組んできた。平成14年度から17年度の実習の自己評価の分析をベースに実習環境と成果の関係について明らかにした。実習地区数の違いにより差が見られた自己評価項目は、具体的な活動方法の検討、コミュニケーションを用いての面接、地区踏査における客観的観察、実習への熱意であった。地区踏査時の天候の違いがあっても地区踏査に関する自己評価に差はみられなかった。実習環境の分析より実習地区は複数が望ましいことが示唆された。