東日本大震災により被害を受けた地域では、医薬品の流通が滞ったり供給のミスマッチが多発した。災害発生時における適切な医薬品流通の確保は危急の課題である。そこで、医薬品の供給体制について、製薬会社および医薬品卸会社に勤務するスタッフを対象にアンケート調査を実施した。結果、387名(回収率約72%)の回答から、①通信手段の確保、②停電への対応、③車両通行への対応、④ガソリンの確保、⑤避難所への医薬品供給などの課題が明らかになった。
pp.151-157
小野木弘志、富澤弥生、一ノ瀬まきの、鈴木千明、中村令子、三澤寿美
文部科学省戦略的研究基盤形成支援事業(平成24年度~平成28年度)