東日本大震災から4年が経過した復興過程において、現在も仮設住宅で生活している高齢者11名を対象とし、生活に関する意識を明らかにすることを目的とした研究である。半構造化インタビューによって得られたデータを質的に分析した。また、健康関連QOL(HRQOL)調査として、SF-36V2TM日本語スタンダード版を活用した。結果、復興過程における高齢者の生活に関する意識として、<健康・健康意識>が高まっている反面、身体的QOL(PCS)が国民標準値より低下していることから、身体面について満足していなくいことが明らかになった。
pp.148-151
鈴木千明、富澤弥生、中村令子、一ノ瀬まきの、三澤寿美