学生であっても守秘義務を遵守した個人情報の保護に努め、主体的に情報管理する能力が必要である。現状の対策をBloomによる教育目標分類に準じて分類したところ、認知領域では《実習における対策》として実習前ガイ ダンス等を中心に行われており、精神運動領域では実習中に行われているという特徴が見いだされた。ここから、領域共通で取り組むべき対策についての共通認識をつくり、各種資料を再確認・整備する必要性や有効活用していく方策の必要性が示唆された。また、情意領域に対する対策が他の領域と比較してあまり行われておらず、《講義・学内演習における対策》、《実習における対 策》を問わず、個人情報の保護に関する理解を実践につなげていくための意識化を促す 方策を充実させる必要性も示唆された。
戸田恭子、浅川真由美、鈴木千明、下山田鮎美、柏倉栄子、三澤寿美