分析対象は小児看護学実習を終えた看護学生182名の実習記録である。病院実習での学びを【付き添いあり群(163名)】【付き添いなし群(19名)】で比較した。クロス集計では〈母親〉 〈家族〉で有意差を認めた反面、〈遊び〉では有意差が認められなかった。【付き添いあり群】では〈母親〉が付き添っていたことで学生と一緒に〈遊び〉を展開し、そのため、〈家族〉と〈遊び〉が関連して抽出されたものと考えられた。しかし、【付き添いなし群】でも学生自身が〈遊び〉に参加することで学びにつながったと推察された。さらに、【付き添いなし群】では、患児の視点で受け止めることで、〈処置〉に注目することが明らかになった。
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鈴木千明、富澤弥生