4年生看護系大学で2011年~2015年の5年間に小児看護学実習を終えた363名の実習記録を対象にテキストマイニング分析を行った。病院実習と障害児施設実習のどちらを先に実習したかによってグループ化し比較した。結果、どちらのグループも障害を<機能><生活>と関連づけてとらえていた。しかし、先に病院実習を終えたグループは<発達>だけではなく、<精神><家族>も多く抽出されており、病院実習で家族と接した経験が影響していると示唆された。しかし、実習の順序性に関しては、実習施設の要望により決定されることも多い。したがって、実習施設の順序性に差が出ないような教育的配慮が必要である。
p.300
鈴木千明、富澤弥生