発達障害のあるこどもの母親91名に子育てにおいて困っていることについてインタビューし質的に分析した。結果、発達
障害の二次的問題と関連したものが46.7%と最も多く、二次障害まで至ったと考えられたのは12.1%であった。また、学校との関係性も21.4%で推察されたことから、家族だけではなく学校関係者も含めてサポートする必要であることが示唆された。反抗性障害や身体的および精神的症状が出現した場合には医療機関の介入も重要である。つまり、両親だけではなく、学校関係者や医療機関が連携し、治療的介入を開始することが望ましいと考えられた。
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富澤弥生、鈴木千明