東日本大震災後約4年の歳月を仮設住宅で過ごしている高齢者を対象に、仮設住宅のある地域に対する態度や意識を明らかにすることを目的とし、石盛が開発したまちづくりに対する態度や意識をとらえることができるコミュニティ意識尺度を使用した聞き取り調査を行った。た。対象者は、仮設居住者11名、仮設居住者11名であった。結果、仮設居住者のまちづくり意識は、自宅居住者に比べて〈自己決定〉意識、〈他者依頼〉意識が有意に高いことが明らかとなった。仮設居住者の特性はあるものの、仮設住宅における自治意識の高さや、復興計画への関心の高さによるものであることが推測された。
p.272-275
一ノ瀬まきの・富澤弥生・中村令子・鈴木千明・三澤寿美