東日本大震災における被災高齢者の生活への長期的な影響について検討した。対象は、東日本大震災で津波は被害なく、家屋一部損壊した被災高齢者とした。データ収集は半構造化インタビュー調査であり、質的帰納的方法で分析した。結果、<睡眠への影響>、<活動への影響>、<コミュニケーションへの影響>、<生きがいへの影響>の4つのカテゴリーが抽出された。津波被害がなかった地域でも心から楽しめないなど精神的な影響が数年続くことが明らかになった。また、震災の経験が活動量を増やすきっかけになり得ること、自分の人生について深く考える、人生の目標ができる、などプラスの影響もあることが明らかになった。
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富澤弥生、中村令子、一ノ瀬まきの、鈴木千明、三澤寿美