重症心身障害児施設実習を終えた看護学生172名の実習記録を対象とし、学生が「障害」をどのようにとらえているかを分析した。分析には、Text maining Studio3.1を使用した。結果、「人」は単語頻度分析において一番多く出現した。また、「状態」はpositive・negativeの両価的に使用されていた。係り受け単語として「必要」に関連したものが多く、係り元単語は全てpositive表現であった。以上より、学生が「障害」をpositiveにとらえていると考えられた。重症心身障害児施設実習において、学生がケアに参加することは情意領域の学びを深化させるのに効果的であると示唆された。
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鈴木千明、富澤弥生