研究目的は、東日本大震災後、仮設住宅に居住する被災高齢者の健康問題を明らかにし、訪問看護ボランティアのあり方を検討することである。対象は、被災高齢者10名(平均年齢77.1±9.7歳)であった。研究方法は、半構造化インタビューにてデータ収集を行い、質的帰納的方法で分析した。結果、被災高齢者の健康問題のカテゴリーとして、<血圧管理困難><睡眠障害><活動量低下><コミュニケーション不足>の4つが抽出された。したがって、避難所から移設住宅に転居後も久雄い高齢者は様々な健康問題を抱えており、継続的にボランティア活動を必要としていることが示唆された。
p.129
富澤弥生、一ノ瀬まきの、鈴木千明、中村令子、三澤寿美