東日本大震災から4年が経過した復興過程において、現在も仮設住宅で生活している高齢者の生活に関する意識を明らかにすることを目的とした。対象は、11名(男性5名、女性6名、平均年齢76.4±8.5歳)であった。研究方法は、①半構造化インタビュー調査を実施し、SPSS Analytics for Surveys 4.0.1を使ってテキストマイニング分析を行った。②健康関連QOLについては、SF-36v2™日本語スタンダード版を使用した。結果、復興過程における被災高齢者の生活に関する意識として、《健康・健康意識》が高まっている反面、身体的QOL(PCS)が国民標準値50点よりも低く、身体面について満足していないことが明らかになった。
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鈴木千明、富澤弥生、中村令子、一ノ瀬まきの、三澤寿美